好きなものを好きと言うブログ

好きなものに関する自論をひたすら述べるブログ。

22歳の私が尾崎豊にハマる理由。

書店で見つけて衝動買いした尾崎豊の2000円の楽譜集。
ただ私はピアノは全く弾けず。
どうしようかと苦笑いしながら考えていたら、歌詞が書いてあることを発見。

(当たり前だ、楽譜だ)

そして、その横にスペースが良い感じにあることを発見。

f:id:tsurukamechan:20170505223821j:imagef:id:tsurukamechan:20170505223827j:image

 

自分なりの歌詞解釈を書き込んでみることに。


なぜこんなことをするのかと言うと1つ理由があります。

当然のことなんですがその理由の根本にあるのは尾崎豊好き!!という気持ちです笑


ただ尾崎豊の没後に生まれ、リアルタイムで尾崎豊を見たことすらない22歳のお前がなぜ?と思うかもしれません。

そこでまずは何故私が尾崎豊好き!!

かを述べていきたいと思います。


~私が尾崎豊好き!!な理由~

 

①実は歌詞が普遍的

これは意外なことかもしれませんが私はそう思っています。
尾崎豊の代表曲といって皆さんが頭に思い浮かべるのは「I LOVE YOU」「OH MY LITTLE GIRL」「卒業」「15の夜」でしょうか。

没後25年経った今でも音楽番組の名曲特集等では取り上げられることが多く、尾崎豊に興味はないけど、この4曲は知っているという方も多いのでは。
そして、「卒業」と「15の夜」の歌詞にある

"窓ガラス壊して回った"

"盗んだバイクで走り出す"

という不良感の滲み出た歌詞の印象が強いと思います。

ここから出来上がる尾崎豊への印象の大半は"反抗的"や"若者の代弁者"といったどこか暑苦しく、そしてイタい人かもしれません。

しかし、尾崎豊の楽曲には実はバラードや優しい歌の方が多く「卒業」や「15の夜」のような曲の方が稀なんです。
確かに内容としては常に何かに対して寂しさ、葛藤や悩みを抱えていてそれを歌っています。それは尾崎豊の楽曲の共通軸です。
ただ、その寂しさや悩みを激しく表現したのが代表曲の「卒業」「15の夜」であり、その2曲はそういう表現方法だったということです。(もちろん似たような激しい曲は他にも有ります。ただ前述の通りそういった曲は稀です。)

様々な楽曲の歌詞をよく見聞きすると内容は普遍的で、私みたいな不良やアウトローとは無縁の生活を送っている人にも共感するところは沢山あります。
「この悩みや葛藤分かるな〜」といったように思考や心情に共感出来ることは非常に多いです。

 

尾崎豊の純粋さ。

 尾崎豊はあれだけ自分の主張したいことや思いをストレートに歌っていました。
そのイメージは皆さんあると思います。
ただ、尾崎が19歳の時に受けたインタビューでこんなことを言っています。
(ここから出てくる尾崎豊のインタビューの内容については全て宝島社が出版している"尾崎豊For Get Me Not"という雑誌からです。没後25年特集号で、先月の7日に発売されました。)

f:id:tsurukamechan:20170505230357j:image
その雑誌内に尾崎豊が19歳の時のインタビュー記事が掲載されています。
そこで尾崎豊は「人間ってのは一言じゃ表せない。色んな切り口がある」と語っています。
確かに"若者のカリスマ""反抗的"というある意味メディアに作られたイメージの側面もあるけれども「おれはそれだけじゃない」という葛藤を尾崎は抱えていることが読み取れます。

(このインタビュー内で尾崎豊は「そんなちっぽけな誤解に悩んでいる場合ではない」と言っています。ただ、その後の人生や他の人の証言を聞くと実際は相当な葛藤を抱えていたと推測されます。)

 実際に当時尾崎と親交のあったミュージシャン(大友康平、ダイヤモンドユカイ、小山卓治)は普段の尾崎は陽気な青年でギャグ等も言うタイプでライブとはまた別の顔があったと同雑誌内で語っています。

表現したいものは表現出来ているのに、その1つの切り口だけで自分が語られるジレンマ。そこに悩んでいた尾崎。
メディアに作られたイメージが辛かったとは言え、表現したいものは表現出来ている。
だからある程度は受け入れるべきなのかもしれませんし、100%理解してもらおうとするのは甘えなのかもしれません。
これが"永遠のティーンエイジャー"と言われていた所以だと思います。

そこで大人になりきれなかった尾崎豊
その子供っぽさと不器用さこそが私が尾崎豊好き!!な理由です。


③歌詞の文字数の多さ

 尾崎豊の曲は非常に字余りです。
自分で歌ってみると分かりますが、字余りで非常に歌いにくいです。(ぼくの歌唱力にも問題があるでしょうが)
ただ、この文字数の多さに尾崎豊の魅力を感じます。
私は別に音楽の専門家でもないのですが、時々アーティストの作曲方法を調べます。
そうするとメロディから作る人、詩から作る人や自然と降りてくる人など様々なタイプの人がいることに気がつきます。

 尾崎豊は詩から作るタイプです。
そしてその中でも尾崎豊は例えば30の言葉で構成されて丁度良い量のところを、30の言葉を100に膨らませる。そして、それをそのまま歌にしてしまう人だと思います。
推敲が出来ていないと言えばその通りですが、私からしたらそれが魅力的です。

おそらく100の言葉を推敲して余分と思われるところを削り、30にした方が聞いている方からしたら分かりやすいのかもしれません。

ただ、文字数が減れば減るほど微妙なニュアンスの違いが見えてきません。
私はそれでは味気ないなと思います。

普通は100の言葉の中から共通軸を見つけて30の言葉に収めるのに対して、尾崎豊は30の言葉を100にするという感覚です。

 

「好き」という言葉を1つ例に取ってみます。
今のJPOPのバラード曲の多くは「好き」という言葉に集約していく。(100→30)

対して、尾崎豊の曲は「好き」ってなんだということを追求してそこから広がっていく。(30→100)

そのような感覚です。

どちらが好きかと言えば好みの問題とは思いますし、別に私に今のJPOPや特定のアーティストを批判する意図はありません。(今時の曲もよく聞きます。)

ただ尾崎豊の楽曲は歌詞の文字数が非常に多く、私はその独特さと深みが好きということです。

 

以上が私が尾崎豊好き!!理由です

 

私は尾崎豊の没後に生まれました。

当然生で見たこともなければ、その時代の空気感や当時の正確な尾崎豊への評価も知りません。解釈としてそれは間違っていると突っ込みたくなるような所も多々あるかも知れません。

ただ、現代でも楽曲を聴く手段はいくらでもあります。

今まで書いてきたことは私なりの尾崎豊評です。

そして、みなさんにもyoutube等で尾崎豊の曲を是非聞いて頂きたいなと思っています。(特に私と同世代以下の方)
その時に尾崎豊が何歳の時に作った曲なのかを調べてから聞き、同じ年齢の時の自分の考えと比較してみると面白いかもしれません。


~歌詞解釈をする理由~

話は最初に戻りますがなぜ私が歌詞解釈を始めたかです。
私よりも何十倍にも濃い人生を送っていた尾崎豊
正直何を言っているか分からない部分や腑に落ちない部分も当然多々あります。
ただ、自分なりに歌詞をよく読み何度も曲を聞き歌詞解釈することで、少し理解出来る事が増えてくるのではないかと思い歌詞解釈を始めました。

 

最終的な目標は尾崎豊の楽曲全ての歌詞がスッと理解出来る人生を送る事です。

それは当然尾崎豊と同じ人生を送るということでも尾崎豊みたいになりたいということでもありません。(顔は尾崎豊になりたいですが)

人生でもっと色々なことを考え感度を上げていこうという意味です。

 

なかなか難しい目標です。
が、前向きに頑張ります笑 (文章が長い。これ書いている暇あったら履歴書書け笑。)

 

最後に1つ。
好きな理由の③は決して嘘では無いんですが曖昧な言い方になってしまい、自分の表現力の無さにやや落ち込んでいます。

あと尾崎豊好き!!な好きな理由じゃなくてI LOVE YOUな理由にすればよかったなと今になって後悔。